腹膜透析

私たち腹膜透析(PD)グループは、2011年3月11日の東日本大震災後の2011年5月に、災害に強い在宅医療を目指し設立されました。

東日本大震災発生時には、震災で直接被害を受けられた患者様の他に、腎臓病の病気をもたれた方も被害を受けられました。

特に腎機能の悪い腎不全の患者様は薬剤の不足や栄養状態、透析施設の停電や断水により被害を受けられております。

その中で腹膜透析患者様は普段から治療や栄養状態の自己管理をされている方が多かったため、震災中でもご自身で治療をされ、被害が比較的少なかったとされています。

宮城県は在宅透析の少ない県であり、東北大学病院でも成人の腹膜透析はほとんど行っておりませんでした。

腎不全医療が震災に弱い現状に対し、少しでも震災に強い医療を構築するためにセルフケア(自己管理)のための腎臓病教育と在宅透析事業を開始しました。

2016年3月まで東北大学病院で事業を展開してましたが、2016年4月より東北医科薬科大学病院に拠点を移し、新たに展開しています。